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2026.10.13

  • 脂肪吸引
村上 大悟

美容外科医が本当に解説する顔の脂肪吸引完全ガイド:第9章 顔の脂肪吸引の手術戦略

【連載目次】美容外科医が本当に解説する顔の脂肪吸引完全ガイド

第1章 顔の脂肪吸引とは何か
第2章 顔が大きく見える本当の原因
第3章 顔面解剖学から理解する顔の脂肪吸引
第4章 顔の老化と脂肪の役割
第5章 適応・適応外
第6章 術前診察で美容外科医が見ているポイント
第7章 デザイン理論
第8章 ベイザー脂肪吸引とは
第9章 実際の手術
第10章 ダウンタイム
第11章 合併症
第12章 他施術との違い
第13章 症例ごとの治療戦略
第14章 Casa de GRACIA GINZAが目指す輪郭形成
第15章 FAQ

美容外科医はどのような考え方で輪郭形成を行っているのか

この記事のポイント
・顔の脂肪吸引は、単に脂肪を除去する処置ではなく、術前の診断と設計に基づく「輪郭形成」です。
・手術では、安全性と自然な仕上がりの両立を目指し、解剖学的構造や患者様ごとの個人差を考慮して計画を立てます。
・機器や術式だけではなく、術者の診断力と美的感覚が結果に大きく影響します。

はじめに

患者様から「手術はどのように進められるのですか」とご質問をいただくことがあります。
もちろん、手術には一定の流れがあります。
しかし、美容外科医にとって最も重要なのは、決められた手順を機械的に行うことではありません。
顔の骨格や脂肪の分布、皮膚の状態、加齢変化、そして患者様が目指す仕上がりを踏まえ、一人ひとりに合わせた治療計画を立てることが、自然な輪郭形成につながります。

手術は「オーダーメイド」である

同じ年代、同じ性別でも、顔の形や脂肪の付き方は大きく異なります。
そのため、画一的な方法で全員を治療することは適切ではありません。
術前診察で得られた情報をもとに、
・どの部位を中心に輪郭を整えるか
・どの部位はボリュームを維持するか
・他の治療を組み合わせるべきか
を検討し、患者様ごとの治療戦略を組み立てます。

「減らすこと」より「整えること」

脂肪吸引という名称から、「できるだけ多く脂肪を取る手術」というイメージを持たれることがあります。
しかし、顔の輪郭形成では、単純に脂肪量を減らせば美しくなるわけではありません。
若々しい顔には適度な立体感があり、その立体感を維持することが自然な印象につながります。
そのため、私たちが重視するのは、「どれだけ減らすか」ではなく、「どのような輪郭をつくるか」という視点です。

安全性を支える解剖学的理解

顔には、皮下脂肪だけでなく、SMAS、表情筋、血管、神経など、多くの重要な構造があります。
美容外科医は、こうした解剖学的な構造を理解したうえで治療計画を立てます。
これは、単に合併症を避けるためだけではありません。
解剖学に沿った治療は、左右差や凹凸を抑え、より自然な輪郭形成にもつながります。

術中に大切にしている考え方

手術では、術前に立てた計画を基盤としながらも、実際の組織の状態を確認し、必要に応じて全体のバランスを評価します。
顔は左右が完全に対称ではなく、皮膚の厚みや脂肪の付き方にも個人差があります。
そのため、術前の設計と術中の客観的な評価を組み合わせながら、最終的な輪郭の調和を目指します。

自然なフェイスラインとは

理想的なフェイスラインは、「細いこと」だけではありません。
正面では滑らかな輪郭が保たれ、側面では下顎縁が自然に認識でき、斜めから見ても頬から顎下への移行が連続していることが重要です。
輪郭形成では、この三方向すべてを意識しながら、美しさと自然さの両立を目指します。

術後を見据えた設計

手術の評価は、術直後だけではできません。
腫れが落ち着き、組織が安定し、患者様の日常生活の中で自然に見えることが重要です。
そのため、術前の段階から将来的な加齢変化も考慮し、長期的な視点で治療計画を立てています。
「今だけの変化」ではなく、「数年後も違和感の少ない輪郭」を目指すことが、美容外科医の役割だと考えています。

患者様との対話が結果を左右する

理想の輪郭は、人によって異なります。
シャープなフェイスラインを希望される方もいれば、柔らかく自然な印象を大切にしたい方もいます。
そのため、診察では患者様のご希望を丁寧に伺い、医学的に実現可能な範囲をご説明したうえで、共通のゴールを設定することを大切にしています。
手術は医師だけで完成するものではなく、患者様との十分なコミュニケーションによって成り立つ医療です。

Casa de GRACIA GINZAが目指す輪郭形成

私たちが目指すのは、「小顔競争」ではありません。
その方本来の骨格や表情を尊重しながら、顔全体の調和を引き出すことです。
顔の脂肪吸引は、余分な脂肪を取り除くためだけの治療ではなく、一人ひとり異なる美しさを設計するための選択肢の一つです。
だからこそ、術前診断から術後フォローまで、一貫して患者様と向き合い、長期的な満足につながる輪郭形成を目指しています。

まとめ

顔の脂肪吸引は、単なる「脂肪を取る手術」ではなく、診断・デザイン・解剖学的理解・患者様との対話を積み重ねて完成する輪郭形成です。
自然で美しい結果は、機器や吸引量だけではなく、「どのような考え方で治療を計画し、どのような価値を目指すか」によって大きく左右されます。
Casa de GRACIA GINZAでは、一人ひとりの個性を生かしながら、長期的な美しさを見据えたオーダーメイドの輪郭形成をご提案しています。

※顔の脂肪吸引は外科手術であり、腫れ・内出血・むくみ・拘縮・左右差・凹凸・感染などのリスクがあります。術後の経過は第10章、合併症とリスクは第11章で詳しく解説しています。

次章予告

第10章では、「術後経過・ダウンタイム・拘縮・完成までの経過」をテーマに、術後に起こり得る一般的な変化、回復の流れ、経過観察の重要性、そして安心して回復期間を過ごすための考え方について、美容外科医の視点から詳しく解説します。

written by

医師

村上 大悟

DAIGO MURAKAMI

18年にわたり心臓・呼吸器を中心に幅広い手術を経験し、「低侵襲手術」を追求してきました。培った技術と判断力を活かし、科学的根拠に基づいた確かな美容医療で、理想の美を追求します。ぜひお気軽にご相談ください。

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