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2026.07.14

  • 脂肪吸引
村上 大悟

美容外科医が本気で解説する顔の脂肪吸引完全ガイド:第 1 章 顔の脂肪吸引とは何か

美容外科医が本当に解説する顔の脂肪吸引完全ガイド

本コラムでは、美容外科医の視点から顔の脂肪吸引を体系的に理解していただけるよう、基礎知識から解剖学、適応、手術手技、ダウンタイム、合併症、治療戦略までを全15章にわたり詳しく解説します。これから治療を検討されている方はもちろん、より深く正しい知識を身につけたい方にもお役立ていただける内容です。

• 第 1 章 顔の脂肪吸引とは何か
• 第 2 章 顔が大きく見える本当の原因
• 第 3 章 顔面解剖学から理解する顔の脂肪吸引
• 第 4 章 顔の老化と脂肪の役割
• 第 5 章 適応・適応外
• 第 6 章 術前診察で美容外科医が見ているポイント
• 第 7 章 デザイン理論
• 第 8 章 ベイザー脂肪吸引とは
• 第 9 章 実際の手術
• 第 10 章 ダウンタイム
• 第 11 章 合併症
• 第 12 章 他施術との違い
• 第 13 章 症例ごとの治療戦略
• 第 14 章 Casa de GRACIA GINZA が目指す輪郭形成
• 第 15 章 FAQ

第1 章 顔の脂肪吸引とは何か ― 美容外科医が考え
る輪郭形成の本質

この記事のポイント
• 顔の脂肪吸引は「脂肪を多く取る手術」ではなく、「輪郭をデザインする手術」です。
• 顔が大きく見える原因は脂肪だけではなく、骨格・筋肉・皮膚・加齢変化など複数の要素が関係します。
• 自然で美しい仕上がりには、顔面解剖学への深い理解と、患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイドのデザインが欠かせません。

顔の脂肪吸引とは?

顔の脂肪吸引とは、頬・フェイスライン・ジョール周囲・顎下などに存在する余分な皮下脂肪を専用のカニューレで選択的に除去し、輪郭を整える美容外科手術です。
「小顔になりたい」「二重顎を改善したい」「フェイスラインをシャープにしたい」というご相談に対して選択肢となる治療ですが、その本質は単純な脂肪除去ではありません。

美容外科医が目指すのは、顔全体のバランスを整え、その方が本来持つ骨格や表情を生かしながら、より洗練された輪郭へ導くことです。
そのため、脂肪を「どれだけ取るか」ではなく、「どの脂肪を残し、どの脂肪を減らすか」という設計が重要になります。

「小顔」とは顔を小さくすることではない

多くの患者様が「小顔になりたい」と来院されます。
しかし、美容外科医が考える小顔とは、単純に顔の面積を小さくすることではありません。実際には、顔の印象は以下のような要素が複合的に関係しています。

• フェイスラインの明瞭さ
• 顎下から首への移行(Cervicomental Angle)
• 下顎縁(Jawline)の滑らかさ
• 正面・斜め・横顔のバランス
• 顔全体の立体感
• 光と影が自然に生まれる輪郭

例えば、同じ顔幅でも、顎下がすっきりしている方は小顔に見えます。一方で、顎下に脂肪が多く、首との境界が曖昧な場合には、実際の大きさ以上に顔が大きく見えることがあります。つまり、「小顔」とはサイズの問題ではなく、輪郭の見え方を整えることによって生まれる印象です。

顔が大きく見える原因は脂肪だけではない

「顔が大きい=脂肪が多い」と考えられがちですが、実際には原因は一つではありません。美容外科では、主に次のような要素を評価します。

• 骨格:頬骨や下顎骨の形態、顎の前後的位置。
• 皮下脂肪:頬や顎下に蓄積した脂肪の量と分布。
• 筋肉:咬筋の発達によるエラの張り。
• 皮膚・SMAS:加齢による支持組織の弛緩やたるみ。
• 顔全体のバランス:鼻・顎・首との調和。

これらを総合的に診断することで、脂肪吸引が適しているのか、それとも他の治療を組み合わせるべきかを判断します。

顔の脂肪吸引は「引き算」ではなく「設計」

美容外科では、「何 cc 吸引できるか」という質問を受けることがあります。
しかし、仕上がりを左右するのは吸引量ではありません。例えば、頬の脂肪を過剰に除去すると、若い頃には問題なく見えても、加齢に伴って頬がこけ、疲れた印象や老けた印象につながることがあります。

一方で、顎下やフェイスラインの脂肪を適切に減量すると、輪郭が明瞭になり、横顔や斜めから見た印象が大きく変わることがあります。

つまり、美しい輪郭をつくるためには、「必要な脂肪は残し、不要な脂肪だけを選択的に減らす」という考え方が重要です。これは、顔を彫刻するように立体的な完成形を思い描きながら行うデザインであり、単純な「脂肪を減らす手術」とは異なります。

美容外科医に求められるのは「診断力」と「デザイン力」

顔の脂肪吸引は、手術手技だけで結果が決まる治療ではありません。
術前診察で骨格や皮膚の状態、脂肪の厚み、皮膚の収縮性、加齢変化を正確に評価し、その方に最も適した治療を選択する診断力が不可欠です。

また、術後の輪郭を立体的にイメージし、脂肪をどのように残すかを設計するデザイン力も同じくらい重要です。「取れるだけ取る」のではなく、「長期的にも自然で美しい輪郭を維持できるか」という視点が、満足度の高い結果につながります。

Casa de GRACIA GINZA が大切にしている考え方

Casa de GRACIA GINZA では、顔の脂肪吸引を「脂肪を除去する施術」ではなく、「輪郭形成の一つの手段」と考えています。

患者様ごとに骨格や脂肪の分布、皮膚の状態、加齢変化は異なります。そのため、画一的な吸引量やデザインではなく、一人ひとりの顔立ちに合わせたオーダーメイドの治療計画を立てることを重視しています。目指すのは、手術を受けたことが分からないほど自然でありながら、鏡を見るたびに輪郭の変化を実感できる仕上がりです。

「小顔にすること」ではなく、「その方らしい美しさを最大限に引き出すこと」。
それが、私たちが考える輪郭形成の本質です。

次章予告

次章では、顔の脂肪吸引を安全かつ美しく行うために欠かせない顔面解剖学について詳しく解説します。

SMAS、脂肪コンパートメント、リテイニングリガメント、顔面神経、血管など、手術の精度と安全性を支える重要な解剖学的構造を、最新の美容外科学の考え方を踏まえてご紹介します。

written by

医師

村上 大悟

DAIGO MURAKAMI

18年にわたり心臓・呼吸器を中心に幅広い手術を経験し、「低侵襲手術」を追求してきました。培った技術と判断力を活かし、科学的根拠に基づいた確かな美容医療で、理想の美を追求します。ぜひお気軽にご相談ください。

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