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2026.10.27

  • 脂肪吸引
村上 大悟

美容外科医が本当に解説する顔の脂肪吸引完全ガイド:第11章 顔の脂肪吸引で起こり得る合併症とリスク

【連載目次】美容外科医が本当に解説する顔の脂肪吸引完全ガイド

第1章 顔の脂肪吸引とは何か
第2章 顔が大きく見える本当の原因
第3章 顔面解剖学から理解する顔の脂肪吸引
第4章 顔の老化と脂肪の役割
第5章 適応・適応外
第6章 術前診察で美容外科医が見ているポイント
第7章 デザイン理論
第8章 ベイザー脂肪吸引とは
第9章 実際の手術
第10章 ダウンタイム
第11章 合併症
第12章 他施術との違い
第13章 症例ごとの治療戦略
第14章 Casa de GRACIA GINZAが目指す輪郭形成
第15章 FAQ

安全な輪郭形成のために知っておきたいこと

この記事のポイント
・顔の脂肪吸引は多くの美容外科で行われている治療ですが、外科手術である以上、一定のリスクや合併症の可能性があります。
・リスクをゼロにすることはできませんが、適切な適応判断、解剖学に基づく手術計画、術後管理によって低減を目指します。
・患者様が安心して治療を受けるためには、メリットだけでなく、リスクについても正しく理解することが重要です。

はじめに

美容医療では、手術後の美しい症例写真が注目されることが多くあります。
もちろん、理想的な結果を目指すことは大切です。
一方で、美容外科医として同じくらい重要だと考えているのが、「起こり得るリスクを事前に正しく説明すること」です。
顔の脂肪吸引は比較的広く行われている治療ですが、外科手術である以上、腫れや内出血だけでなく、さまざまな合併症が起こる可能性があります。
適切な知識を持ち、術前に十分な説明を受けることが、安全で納得のいく治療につながります。

合併症とは何か

合併症とは、手術に関連して起こり得る望ましくない医学的事象を指します。
すべての患者様に起こるものではありませんが、一定の確率で生じる可能性があるため、術前に理解しておくことが大切です。
重要なのは、「リスクがある」という事実だけではなく、「どのように予防し、万一生じた場合にどのように対応するか」という視点です。

腫れ・内出血

顔の脂肪吸引では、術後に腫れや内出血がみられることがあります。
これは組織が回復する過程で生じる一般的な反応であり、多くは時間の経過とともに軽減していきます。
ただし、その程度や持続期間には個人差があります。

左右差

人間の顔は、生まれつき完全な左右対称ではありません。
骨格や筋肉、脂肪の分布にも差があります。
そのため、術後にも左右差が認識されることがあります。
美容外科医は術前診察や写真撮影を通じて左右差を評価し、できる限りバランスの取れた輪郭を目指しますが、生理的な左右差を完全になくすことは難しい場合があります。

凹凸・輪郭の不整

脂肪吸引後には、皮膚表面の凹凸や輪郭の不整が目立つことがあります。
原因としては、
・術後の腫れや拘縮
・もともとの皮膚の性状
・組織の治癒過程
・脂肪量や皮膚収縮の個人差
などが考えられます。
術後早期の凹凸は時間とともに変化することもあるため、十分な経過観察が重要です。

血腫

手術後に皮下へ血液がたまり、血腫を形成することがあります。
大きさや症状によっては追加の処置が必要となる場合もあるため、術後に急激な腫れや強い痛みなど気になる症状があれば、速やかに担当医へ連絡することが大切です。

感染

顔の脂肪吸引では感染は多くありませんが、外科手術である以上、その可能性を完全に否定することはできません。
感染予防のためには、無菌操作や適切な術後管理が重要です。
術後に発熱や強い発赤、膿を伴うような症状がある場合には、早めの受診が必要です。

感覚の変化

術後には、吸引部位周囲で一時的な感覚の変化を自覚することがあります。
多くは回復過程で改善していきますが、経過には個人差があります。
症状が長引く場合や気になる場合には、自己判断せず担当医へ相談することが重要です。

皮膚のたるみが目立つことがあるケース

術後に皮膚の余りやたるみが気になることがあります。
これは、
・皮膚の収縮性
・年齢
・加齢変化
・もともとの皮膚の状態
などが関係します。
術前診察で皮膚の状態を評価し、必要に応じて糸リフトやエネルギーデバイスなど、他の治療との組み合わせを検討することがあります。

リスクを減らすために大切なこと

リスクを完全になくすことはできませんが、次のような点が重要です。
・十分なカウンセリングを受ける
・適応を正しく判断する
・手術内容や術後経過について理解する
・術後の診察を受ける
・気になる症状があれば早めに相談する
患者様と医療者が情報を共有しながら治療を進めることが、安全性の向上につながります。

Casa de GRACIA GINZAが考える安全な輪郭形成

私たちは、「美しい結果」と「安全性」は、どちらか一方を選ぶものではなく、両立を目指すべきものだと考えています。
そのため、術前には十分な診察と説明を行い、患者様が治療内容や起こり得るリスクを理解したうえで治療に臨めるよう努めています。
また、術後も定期的な診察を通じて経過を確認し、患者様が安心して回復期間を過ごせるようサポートしています。
外科手術だからこそ、誠実な説明と継続的なフォローが重要であると考えています。

まとめ

顔の脂肪吸引は、適応を見極めたうえで行うことで良好な結果を目指せる治療ですが、外科手術である以上、腫れや内出血、左右差、凹凸、感染などのリスクを伴います。
重要なのは、リスクを過度に恐れることではなく、正しい知識を持ち、信頼できる医療機関で十分な説明を受けたうえで治療を選択することです。
Casa de GRACIA GINZAでは、安全性を第一に考えながら、解剖学に基づいた診断と丁寧な術後フォローを通じて、一人ひとりに合わせた輪郭形成を行っています。

次章予告

第12章では、「顔の脂肪吸引と他の輪郭形成治療の違い」をテーマに、糸リフト、ヒアルロン酸、ジョールファット切除、バッカルファット除去、高周波・超音波によるたるみ治療など、それぞれの特徴や適応、組み合わせ方について、美容外科医の視点から詳しく解説します。

written by

医師

村上 大悟

DAIGO MURAKAMI

18年にわたり心臓・呼吸器を中心に幅広い手術を経験し、「低侵襲手術」を追求してきました。培った技術と判断力を活かし、科学的根拠に基づいた確かな美容医療で、理想の美を追求します。ぜひお気軽にご相談ください。

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