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2025.12.24
豊胸手術の費用はいくら?シリコン・脂肪注入の料金相場と内訳を公開

豊胸手術の費用、その「総額」の内訳を徹底解剖

「理想のバストを手に入れたいけれど、一体いくらかかるのだろう…」豊胸手術を考え始めたとき、多くの方が最初に直面するのが、この費用に関する大きな疑問や不安ではないでしょうか。クリニックのウェブサイトをいくつか見比べてみても、料金に驚くほどの幅があったり、「基本料金」「追加オプション」「最新術式」といった専門用語が並んでいたりして、結局、自分の希望を叶えるためには総額でいくら必要なのか、はっきりと分からないと感じる方も少なくありません。私自身、Webライターとして美容医療の分野に長年携わる中で、この費用の「不透明さ」が、施術への大切な一歩をためらわせる大きな原因になっていると痛感しています。

これから、豊胸手術にかかる費用について、その詳細な内訳から術式ごとの料金相場、そして賢く費用を考えるための具体的な方法まで、一つひとつ丁寧に、そして徹底的に解説していきます。単に金額のデータを羅列するだけでなく、なぜクリニックによって料金がこれほど違うのか、ウェブサイトに表示されている価格以外にどんな費用がかかる可能性があるのかといった、あなたが本当に知りたいであろう一歩踏み込んだ情報をお届けします。この記事を最後まで読めば、豊胸手術の費用に関する漠然とした不安が解消され、ご自身の予算に合った、心から納得のいく選択をするための確かな知識が身についているはずです。

1. 豊胸手術にかかる費用の内訳

豊胸手術の費用を正確に理解するためには、まずその「内訳」を正しく知ることがすべてのスタートラインです。クリニックから提示される見積もり金額には、一体何が含まれているのでしょうか。後から「こんなはずではなかった」という事態を避けるためにも、以下の項目が費用の主な構成要素であることをしっかり頭に入れておきましょう。

  • 手術基本料金
    これは、執刀する医師の技術料や、手術そのものにかかる中心的な費用です。医師のこれまでの経験年数や実績、手術自体の難易度などが総合的に反映されます。いわば、プロジェクト全体の根幹をなす最も重要な費用と言えるでしょう。この料金には、手術室の使用料や、手術に立ち会う看護師などの人件費が含まれていることが一般的です。
  • 材料費
    術式によって内容が大きく異なります。シリコンバッグ豊胸であれば、使用するシリコンバッグそのものの費用です。脂肪注入であれば、脂肪の加工や注入に使用する特殊な医療機器(脂肪を吸引するカニューレや、不純物を取り除くフィルターなど)の費用が含まれます。使用する材料の品質が、仕上がりの美しさや長期的な安全性に直結するため、非常に重要な項目です。
  • 脂肪吸引費用(脂肪注入の場合)
    脂肪注入豊胸特有の費用項目です。太ももやお腹、二の腕など、体のどの部位から脂肪を採取するか、またその量や範囲によって料金が大きく変動します。ただ脂肪を取るだけでなく、吸引後のボディラインが不自然にならないようにデザインする技術も含まれるため、痩身も兼ねたボディデザインの費用という側面も持ち合わせています。
  • 麻酔代
    手術中の痛みを取り除き、心身の負担を最小限に抑え、安全を確保するために不可欠な費用です。豊胸手術では、多くの場合、静脈麻酔や全身麻酔が用いられます。麻酔の種類や手術時間によっても料金が変わります。
  • 検査料
    手術を安全に行えるかどうかを医学的に判断するための、術前の血液検査や、乳腺の状態を詳細に確認するエコー(超音波)検査などの費用です。ご自身の体の状態を正確に把握するための、いわば「精密な健康診断」のようなものと考えると分かりやすいでしょう。
  • 術後の内服薬・ケア用品代
    手術後に処方される痛み止めや抗生物質といった薬や、バストの形を安定させ、腫れを抑えるための固定用バンド(バストバンド)などの費用です。クリニックによっては、これらが基本料金に含まれていることもあります。
  • アフターケア・検診料
    手術後の経過を医師が確認するための診察費用です。多くのクリニックでは、術後1ヶ月、3ヶ月、半年といった定期検診を設けています。この費用が手術代金にすべて含まれている場合と、再診料として別途必要になる場合があります。

これらの項目がすべてセットになった「総額表示」をしている良心的なクリニックもあれば、手術基本料金のみを安く見せかけ、その他が雪だるま式に追加費用となるクリニックも残念ながら存在します。カウンセリングの際には、提示された見積もりにどこまでの費用が含まれているのかを、一つひとつ指差し確認するくらいの慎重さで質問することが、後悔しないための絶対条件です。

※関連記事豊胸手術を考えているあなたへ|シリコン・脂肪注入の種類と選び方、費用まで完全解説

2. シリコンバッグ豊胸の料金相場

確実なサイズアップと、メリハリのある美しいバストラインが期待できるシリコンバッグ豊胸は、長年にわたり世界中で選択されている信頼性の高い施術です。その料金相場は、一般的に50万円~130万円程度とかなり幅があります。この大きな価格差は、使用するバッグの種類や品質、そしてクリニックが提供する医療サービスの質によって生まれます。

  • 一般的な料金相場:約50万円~130万円

シリコンバッグ豊胸の料金体系で興味深いのは、バッグのサイズ(cc)によって料金が大きく変わることは少ないという点です。例えば「200ccでも300ccでも料金は同じ」というクリニックがほとんどです。料金を左右するのは、むしろバッグの「種類(形状や素材)」や「安全性」へのこだわり、そして「世代」です。

シリコンバッグは年々進化しており、より自然な仕上がりや長期的な安全性を追求した最新世代のバッグは、その研究開発費や製造コストが価格に反映されるため、高価になる傾向があります。

私が以前、美容医療に関する取材でお会いした方の中に、こんな経験をされた方がいました。「とにかく安さを重視して、ウェブサイトで見た60万円のプランで契約しようとカウンセリングに行ったんです。そうしたら、その価格は特定の古いタイプのバッグ限定の料金でした。私が希望していた、自然な触り心地で安全性も高いと言われている最新のバッグにするには、追加で40万円かかると言われ、結局100万円になってしまいました」。

このエピソードが示すように、最初に提示される金額だけでなく、自分の理想のバストを叶えるための総額が最終的にいくらになるのかを見極める視点が、何よりも大切なのです。安いプランには安いなりの理由がある可能性を念頭に置き、内容をしっかり比較検討しましょう。

3. 脂肪注入豊胸の料金相場(吸引部位による違い)

ご自身の体から吸引した脂肪をバストに注入する脂肪注入豊胸は、そのどこまでも自然な仕上がりと感触、そして気になる部分の痩身効果も同時に得られることから、近年非常に人気を集めています。料金相場は、約50万円~150万円程度が目安となりますが、より高度な加工法や広範囲の脂肪吸引を行う場合は200万円を超えることもあります。

  • 一般的な料金相場:約50万円~150万円

脂肪注入豊胸の費用がシリコンバッグ豊胸と比較して高額になりがちな最大の理由は、バストへの「注入」という工程に加えて、良質な脂肪を確保するための「吸引」という、もう一つの大きな手術が加わるためです。この脂肪吸引の料金は、どの部位から(太もも、お腹、二の腕など)、どのくらいの範囲を吸引するかによって大きく変動します。

  • 脂肪吸引の料金相場(1部位あたり):約20万円~40万円

例えば、バストを1カップから1.5カップ程度大きくするためには、定着率を考慮すると、ある程度のまとまった量の脂肪が必要です。もし皮下脂肪が少ない部位から無理に取ろうとすると、定着に必要な質の良い脂肪細胞が十分に確保できない可能性があります。そのため、多くの場合は脂肪量が多く、細胞の質も良いとされる太ももやお腹周りから吸引することが推奨されます。

太もも全体から広範囲に脂肪を吸引し、ただ細くするだけでなく、美しいレッグラインに整えるようなデザイン性の高い吸引を行う場合と、下腹部の気になる部分からピンポイントで吸引する場合とでは、料金が数十万円単位で異なることも珍しくありません。カウンセリングでは、どの部位から脂肪を吸引するのが最も効率的で定着率が高く、かつ理想のボディラインに近づけるのか、そしてその場合の費用は総額でいくらになるのかを、医師と時間をかけてじっくり相談することが成功の鍵となります。

4. バッグの種類や脂肪の加工法による価格差

豊胸手術の費用を左右する、もう一つの非常に大きな要因が、使用する「材料」や「加工法」のクオリティです。これらは手術の仕上がり、感触、そして何よりも安全性に直結する部分であり、価格差が最も顕著に現れるポイントでもあります。安易に価格だけで選ぶのではなく、その内容を深く理解することが重要です。

シリコンバッグの種類による価格差

シリコンバッグと一言で言っても、その形状や素材、表面の加工(テクスチャー)には様々な種類があり、それによって価格も大きく異なります。

  • ラウンド型(円形)
    お椀を伏せたようなシンプルな丸い形状で、バスト全体、特にデコルテ部分(胸の上部)にふっくらとしたボリュームを出しやすいのが特徴です。寝ている状態でも形が崩れにくく、華やかな谷間や、丸みのある若々しい印象のバストを希望する方に適しています。構造が比較的シンプルなため、アナトミカル型に比べてリーズナブルな傾向にあり、70万円~120万円程度が目安です。
  • アナトミカル型(しずく型)
    涙のしずくのような形状で、上部が薄く下部にボリュームがあるため、立っている時の本物のバストに近い、非常に自然な形に仕上がりやすいのが最大の特徴です。元々痩せ型の方や、いかにも豊胸したと分かるような形にはしたくない、というナチュラル志向の方に人気があります。ラウンド型より製造が複雑なため高価になることが多く、80万円~150万円程度が相場です。
  • 最新型バッグ
    近年の技術革新は目覚ましく、従来のバッグよりもさらに柔らかさや自然な感触を追求したものが次々と開発されています。中のジェルが万が一漏れ出しにくいように、粘り気の強い「凝集性の高いジェル」を使用したり、被膜拘縮のリスクを低減するために表面に特殊な加工を施したりと、安全性にも様々な工夫が凝らされています。その分、研究開発費や製造コストが反映され、価格も高くなり、100万円~180万円程度が目安となります。

脂肪の加工法による価格差

脂肪注入豊胸においても、ただ吸引した脂肪をそのままバストに注入するわけではありません。吸引した脂肪には、血液や麻酔液、老化して質の悪い脂肪細胞(死活細胞)などの不純物が大量に含まれています。これらをいかに効率的に取り除き、元気で質の良い脂肪細胞(=バストに定着しやすい細胞)だけを濃縮するか、その「加工法」によって脂肪の定着率やしこりになるリスクが大きく変わり、価格も変動します。

  • ピュアグラフト
    特殊な二重構造のフィルターを用いて、吸引した脂肪から不純物を物理的に濾過する方法です。比較的シンプルなプロセスで、100万円~160万円程度が相場です。
  • コンデンスリッチファット(CRF)
    吸引した脂肪を密閉された容器に入れ、遠心分離機にかけて、その圧力(G)で不純物や死活細胞を分離・排出し、健康で質の良い脂肪細胞だけを濃縮して注入する方法です。高い定着率が期待できることから、現在多くのクリニックで主流の術式として採用されており、120万円~200万円程度が目安となります。
  • 幹細胞注入(セリューションなど)
    採取した脂肪の一部から、組織の修復や再生を促し、新しい血管を作る働きを持つ「脂肪由来幹細胞」を特殊な機器で抽出し、残りの脂肪に高濃度で添加してから注入する方法です。脂肪の定着をさらに高め、しこりなどのリスクをより低減することを目指します。高度な技術と専門的な設備を要するため、150万円~250万円と最も高価になる傾向があります。

どの方法が自分にとって最適なのかは、ご自身の体の状態(脂肪の量や質)、希望する仕上がり、そして予算によって異なります。価格だけで判断せず、それぞれの方法のメリット・デメリットを医師から十分に説明してもらった上で、心から納得のいく方法を選ぶことが何よりも重要です。

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5. なぜクリニックによって料金が違うのか

「同じコンデンスリッチ豊胸なのに、Aクリニックは120万円で、Bクリニックは180万円。この60万円もの違いは一体何?」 このような価格差に、戸惑いや不信感を覚える方は非常に多いでしょう。クリニックによる料金の違いは、単に「高いから良い」「安いから悪い」という単純な問題ではなく、様々な要因が複雑に絡み合って生まれています。その背景を深く理解することは、賢いクリニック選びに直結します。

  • 医師の経験や技術力
    これが最も大きな価格差の要因と言っても過言ではありません。何千例もの豊胸手術を安全に執刀してきたベテラン医師は、教科書通りの解剖学的な知識が豊富なだけでなく、予期せぬ事態にも冷静かつ的確に対処できる膨大な経験値を持っています。患者さん一人ひとりの異なる骨格や皮膚の伸び具合に合わせた最適な提案ができるのも、長年の経験のなせる技です。この目に見えない高い技術力と、それによってもたらされる安心感は、価格に反映されて然るべきものなのです。
  • クリニックのブランド力や立地
    テレビCMを頻繁に放映していたり、都心の一等地(銀座や表参道など)に豪華な内装のクリニックを構えていたりする場合、その莫大な広告宣伝費や高額な家賃が施術費用に上乗せされています。もちろん、知名度が高いことによる安心感や、通院の利便性というメリットはありますが、価格が必ずしも医師個人の技術力や医療の質と完全に比例するわけではないという点は、冷静に覚えておくべきでしょう。
  • アフターケアや保証制度の充実度
    料金が安いクリニックの中には、術後の検診が1回のみだったり、万が一トラブルが起きた際の修正手術がすべて有料だったりするケースがあります。一方で、価格が高めのクリニックは、術後1年間の検診が何度でも無料であったり、被膜拘縮やバッグの破損といった合併症に対して、一定期間の無償再手術保証を付けていたりします。この万が一の時のための「安心」のためのコストが、料金に含まれているのです。
  • 使用する設備や機器、看護師の体制
    より安全な手術を実現するための最新の麻酔設備やモニタリング機器、術後の回復を早めるための高周波温熱療法機器(インディバなど)を導入しているクリニックは、その設備投資分が価格に反映されます。また、手術の介助や術後のケアにおいて、経験豊富でスキルの高い看護師が手厚くサポートしてくれる体制も、質の高い医療を提供するための人件費としてコストに影響します。

私がこれまでの取材で一貫して感じているのは、「安さ」だけを絶対的な基準にクリニックを選ぶのは非常にリスクが高いということです。価格が市場相場より極端に安い背景には、経験の浅い医師が執刀を担当する、古い世代のバッグしか扱っていない、アフターケアが不十分である、といった何らかの理由が隠れている可能性も否定できません。価格と、提供される医療の質や安全性のバランスを、総合的に見極める冷静な目を持つことが、何よりも大切です。

6. モニターやキャンペーンを賢く利用する方法

豊胸手術の費用を少しでも抑えたいと考えるなら、「モニター制度」やクリニックが不定期に実施するキャンペーンを賢く利用するのも有効な手段の一つです。

モニター制度とは、施術後の写真や動画、体験談などをクリニックの広告(ウェブサイト、SNS、院内資料、学会発表など)に提供することを条件に、通常よりも安い価格で施術を受けられる制度です。クリニックにとっては豊富な症例という貴重な実績をアピールでき、患者にとっては費用負担を大幅に軽減できるという、双方にメリットのある仕組みです。割引率はクリニックや症例写真の公開範囲(顔を出すか、バストのみか、年代や体型などのデータをどこまで公開するかなど)によって大きく異なりますが、中には通常価格の30%~50%オフ、場合によっては半額近くになるケースもあります。

ただし、モニターだからといって安易に飛びつくのは禁物です。応募する前に、以下の点を必ずご自身で厳しくチェックしましょう。

  • 症例写真の公開範囲と使用期間
    自分の写真が、どの媒体(ウェブサイト、雑誌、SNSなど)に、どのくらいの期間掲載されるのかを契約前に正確に把握しましょう。「顔出しはしない」という条件でも、首から下の写真や、特徴的なほくろ、体型などから個人が特定されてしまう可能性はゼロではありません。
  • 契約内容の詳細
    モニターになるための契約書には、必ず隅々まで目を通し、納得できるまで説明を求めてください。定められた検診に必ず通う必要がある、アンケートに詳細に回答する必要があるなど、患者側が守るべき条件が細かく記載されています。
  • クリニックと医師の信頼性
    モニターを検討しているクリニックが、そもそも信頼できる場所なのかを冷静に判断しましょう。年間を通して常にモニターを大量に募集しているようなクリニックは、経験の浅い医師のトレーニング目的である可能性も考えられます。その手術を担当する医師の実績や経歴、専門性なども、事前にしっかりと確認することが重要です。

モニター制度は、条件さえ合えば費用を抑えるための非常に魅力的な選択肢です。しかし、ご自身のプライバシーに関わる非常にデリケートな契約でもあるため、契約内容は細心の注意を払って確認し、少しでも不安や疑問が残る場合は、その場で契約しない勇気を持ちましょう。

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7. 麻酔代、検査代など追加でかかる費用

クリニックのウェブサイトに大きく、そして魅力的に表示されている「豊胸手術 〇〇万円!」という料金が、必ずしもあなたが最終的に支払う総額とは限らない、という点には、特に注意が必要です。提示されている金額に何が含まれていて、何が別途必要なのかを事前に確認しないと、「カウンセリングで詳細な見積もりを取ったら、サイトの表示価格より50万円も高くなってしまった」という、ショッキングな事態になりかねません。

特に、以下の項目は「手術代」とは別に追加費用として発生する可能性が高いので、カウンセリング時に必ず確認するべき必須のチェックリストです。

  • 麻酔代
    豊胸手術は多くの場合、静脈麻酔や全身麻酔といった、専門的な管理が必要な麻酔で行われます。この麻酔を安全に管理するための費用が別途必要になる場合があります。(相場:5万円~20万円程度)
  • 検査代
    安全に手術を行うための必須項目である、術前の血液検査や、乳腺に異常がないかを確認するエコー検査などの費用です。(相場:1万円~5万円程度)
  • 術後のケア用品代
    バストの形を美しく保ち、ダウンタイムを軽減するために必要な固定用バンドや、処方される痛み止め、抗生剤、塗り薬などが料金に含まれていない場合があります。(相場:1万円~3万円程度)
  • その他
    クリニックによっては、カウンセリング当日の契約でなければ割引が適用されない、あるいは初診料や再診料が別途かかる場合もあります。

本当に良心的で誠実なクリニックは、カウンセリングの段階で、これらの諸費用をすべて含んだ総額の見積もりを、内訳とともに明確に提示してくれます。見積書を受け取ったら、「この見積書に記載されている金額以外に、手術当日や術後の検診などで、1円でも追加で発生する可能性のある費用はありますか?」と、念を押して質問することが、あなた自身を守るために非常に大切です。

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8. 豊胸後のメンテナンスや入れ替えの費用

豊胸手術は、受けたらそれで終わり、というわけではありません。特にシリコンバッグ豊胸の場合は、10年、20年、さらにその先を見据えた長期的な視点でのメンテナンス費用も、人生の資金計画の中に考慮に入れておく必要があります。

脂肪注入豊胸は、一度定着した脂肪は半永久的にご自身の組織となるため、基本的には加齢や体重の増減による自然な変化はあっても、定期的なメンテナンスの必要はありません。しかし、シリコンバッグの場合は、バッグそのものが人工物であるため、将来的に何らかの対応が必要になる可能性を理解しておくことが不可欠です。

  • 破損(ブレスト・インプラント・ラプチャー)
    最新のバッグは非常に頑丈に作られていますが、交通事故のような強い衝撃や、経年劣化により、バッグが破損する可能性はゼロではありません。
  • 被膜拘縮(ひまくこうしゅく)
    挿入されたバッグの周りに、体の防御反応としてコラーゲンの膜(被膜)ができます。この膜が、何らかの原因で異常に厚く硬くなってしまい、バストがカチカチに硬くなったり、不自然な形に変形したりする状態です。

こうしたトラブルが起きた際には、バッグの抜去や入れ替え手術が必要になります。バッグを抜去するだけの場合でも、クリニックや癒着の程度によって異なりますが、30万円~50万円程度の費用がかかることが一般的です。

また、抜去と同時に新しいバッグに入れ替える場合は、再度豊胸手術を受けるのと同等、あるいは硬くなった被膜を綺麗に除去するなど、初回よりも複雑な処置が必要になるため、初回の手術よりも高額になることもあります。シリコンバッグ豊胸を検討する際は、将来的にこうしたメンテナンス費用がかかる可能性も視野に入れて、長期的なライフプランと資金計画を立てることが極めて重要です。

9. 医療ローンや分割払いの活用

豊胸手術は高額な費用がかかるため、一括での支払いが難しい場合も当然あるでしょう。そうした場合、ほとんどの美容クリニックでは「医療ローン」やクレジットカードによる分割払いが利用可能です。

医療ローンは、信販会社が提供する医療費専用のローンで、目的が限定されているため、一般的なカードローンなどよりも金利が低めに設定されていることが多いのが大きな特徴です。もちろん、利用には信販会社の審査が必要ですが、月々の負担を抑えながら、希望のタイミングで施術を受けることができます。支払い回数は、クリニックや提携する信販会社によって異なりますが、最大で84回(7年)程度の長期分割払いが可能な場合もあります。

例えば、総額150万円の施術費用を、60回(5年)の分割払いで支払う場合、金利にもよりますが、月々の支払額は3万円前後になる、といったシミュレーションが可能です。これにより、一度に大きな出費をすることなく、計画的に費用を支払っていくことができます。

カウンセリングの際には、どのような支払い方法が利用できるのか、金利や手数料は具体的にどれくらいか、といった点も遠慮なく相談してみましょう。クリニックのスタッフは、様々な支払いプランの相談に慣れています。シミュレーションをしてもらい、ご自身の現在の収入や貯蓄状況と照らし合わせて、長期的に見て無理のない返済計画を立てることが、精神的な安心感にも繋がります。

10. 予算内で満足できる豊胸手術を受けるには

ここまで、豊胸手術の費用に関する様々な側面を詳しく見てきました。最後に、ご自身の限られた予算内で、最大限満足できる結果を得るために、心に留めておいてほしい実践的なポイントを、具体的なアクションプランとしてまとめます。

  • 必ず「総額」で見積もりを取り、横並びで比較検討する
    ウェブサイトの魅力的な表示価格に惑わされてはいけません。必ず複数のクリニック(最低でも2~3院)でカウンセリングを受け、麻酔代や検査代、アフターケア費用などをすべて含んだ「総額」の見積もりを、書面で出してもらいましょう。そして、その見積もりを自宅のテーブルに並べ、費用だけでなく、保証内容、アフターケアの手厚さ、医師との相性まで含めて総合的に比較することが、最適な選択への第一歩です。
  • 費用と医療の質のバランスを冷静に見極める
    安さだけを追求するのではなく、「なぜこの価格が設定されているのか?」と、その背景を考える癖をつけましょう。医師の実績や症例写真のクオリティ、クリニックの設備、カウンセリングの丁寧さなど、価格に見合った、あるいはそれ以上の価値(=安全性と信頼性)が提供されているかを、ご自身の目で冷静に判断することが、後悔しないための最大の鍵です。
  • カウンセリングで費用に関する疑問をゼロにする
    カウンセリングは、あなたが医師を評価する場であると同時に、医師もあなたの希望を理解するための重要な場です。費用に関する少しでも不明な点、不安な点があれば、遠慮なく質問しましょう。「こんな細かいことを聞いたら失礼かな」などと思う必要は全くありません。あなたのどんな質問にも真摯に、そして明確に答えてくれるクリニックこそ、あなたの体を任せるに足るパートナーとなり得ます。
  • 無理のない、現実的な資金計画を立てる
    医療ローンなどを活用する場合も、現在の生活レベルを維持できるかだけでなく、将来のライフプラン(結婚、出産、転職など)も見据えて、無理のない返済計画を立てることが大切です。少しでも不安があれば、その場で契約を即決せず、必ず一度見積もりを持ち帰って、冷静に考える時間を持ちましょう。

※関連記事豊胸するならシリコンと脂肪注入どっち?効果・費用・リスクを徹底比較

納得のいく選択で、自信に満ちた毎日を

豊胸手術は、決して安い買い物ではありません。高額な費用をかけるからこそ、費用について正しく、そして深く理解し、一つひとつの選択にご自身が心から納得感を持つことが、最終的な満足度に繋がります。

今回解説した内容を、あなたのクリニック選びの際の「チェックリスト」として活用し、信頼できるクリニック、そして心から任せたいと思える医師と出会ってください。そして、あなたが心から納得できる、ベストな選択をされることを願っています。費用に関する不安がクリアになれば、理想の自分へと踏み出す道は、より鮮明に見えてくるはずです。

 

美容医療は 「自己肯定感を高めるための選択肢のひとつ」 という信念の もと、一人ひとりの美しさと真摯に向き合う診療スタイルを貫いています。現在は、アジアの美容外科医との技術交流や教育にも力を入れ、国際的なネットワークづくりにも取り組んでいます。

  • <所属学会>

  • 日本美容外科学会JSAS

  • 日本美容外科学会JSASPS

  • 日本形成外科学会

  • 乳房オンコプラスティック

  • <資格>

  • 日本外科学会専門医

  • コンデンスリッチファット療法認定医

  • Total Definer by Alfredo Hoyos 認定医

  • VASER Lipo 認定医

  • RIBXCAR 認定医

【監修医師】

Casa de GRACIA GINZA / GRACIA Clinic 理事長 美容外科医・医学博士 樋口 隆男 Takao Higuchi

18年間にわたり呼吸器外科医として臨床に携わり、 オーストラリアの肺移植チームでの勤務経験も持つ。外科医としての豊富な経験を土台に、10年前に美容外科へ転向。現在は東京・銀座と福岡に美容クリニックを展開し、これまでに10,000例以上の脂肪吸引、4,000例を超える豊胸手術を手がけている。特にベイザー脂肪吸引、ハイブリッド豊胸、脂肪注入豊尻、肋骨リモデリング(RIBXCAR)、タミータック、乳房吊り上げなどのボディデザインを得意とし、自然で美しいシルエットづくりに国内外から定評がある。