- 2025.12.12
- 糸リフトの費用はいくら?本数・種類別の料金相場とクリニックの選び方
投資する価値はどこにあるのか?後悔しないための「費用」の全貌
「糸リフトで、たるみを解消して若々しい印象を取り戻したい」その思いは、鏡を見るたびに強くなるかもしれません。しかし、その次の一歩をためらわせる最大の要因、それは「一体、いくらかかるのだろう?」という費用の問題ではないでしょうか。ウェブサイトを覗けば、「1本数万円」という価格から、総額で数十万円にもなるプランまで、あまりにも幅広い料金設定に混乱し、何が適正価格なのか、自分の悩みを解決するにはどれくらいの予算が必要なのか、見当もつかないと感じている方も少なくないはずです。
私自身、長年この業界で多くの情報に触れてきましたが、キャリアの初期には、表面的な価格だけでその価値を判断し、本質を見誤っていた時期がありました。しかし、数多くの症例や専門家の話に耳を傾ける中で確信したのは、糸リフトの費用とは、単なる「糸の値段」ではない、ということです。それは、医師が長年かけて培ってきた知識と技術、美的センス、そして万が一の事態にも対応できる万全の医療体制、そのすべてに対する「対価」なのです。
これからお話しするのは、単なる料金表の解説ではありません。なぜクリニックによって料金がこれほどまでに違うのか、その価格の内訳には何が含まれているのかという構造的な理由から、あなたの悩みに合わせた糸の種類や本数の目安、そして最終的に支払う総額までを、段階的に解き明かしていきます。さらに、安さだけを追求することの危険性や、賢くコストを抑える方法、カウンセリングで確認すべき重要なチェックポイントまで、あなたが後悔のない選択をするために必要な情報を網羅しました。この記事を読み終える頃には、糸リフトの費用に対する漠然とした不安は、納得感のある具体的な予算計画へと変わっているはずです。
目次
1. 糸リフトの料金の内訳(糸代・技術料など)
糸リフトの見積もりを見たとき、多くの人はその合計金額に目が行きがちですが、その価格がどのような要素で構成されているのかを理解することが、賢いクリニック選びの第一歩です。糸リフトの料金は、決して単純な足し算ではありません。そこには、施術の質と安全性を担保するための、複数の重要なコストが反映されています。
医師の技術料:結果を左右する最も重要な要素
料金内訳の中で最も大きな割合を占め、かつ最も重要なのが「医師の技術料」です。これは、単に糸を挿入するという作業に対する対価ではありません。カウンセリングであなたの骨格や脂肪のつき方、皮膚のたるみの程度を正確に診断し、どの種類の糸を、どの深さに、何本、どの方向に挿入すれば最も自然で効果的なリフトアップが実現できるかという「治療計画」を立案する能力。そして、その計画を解剖学的な知識に基づいて正確に実行する技術。これらすべてが含まれています。
経験豊富な医師は、数ミリ単位で挿入する層を調整し、神経や血管を避けながら、最大限のリフトアップ効果と持続性を引き出します。この技術料の差は、いわば同じ食材を使っても、一流の料理人と見習いでは全く違う料理が完成するのと同じです。医師の経験、実績、美的センスそのものが、価格に反映されているのです。
糸の原価:品質と安全性の証
もちろん、使用する糸そのものの費用も料金に含まれます。糸には様々な種類やメーカーがあり、その品質、持続性、安全性によって原価は大きく異なります。厚生労働省などの公的な機関から承認を受けている高品質な糸は、安全性が高く効果も期待できる一方で、原価も高くなります。逆に、承認を受けていない安価な糸を使用すれば、クリニックは料金を安く設定できますが、その分、効果が乏しかったり、アレルギー反応や感染症のリスクが高まったりする可能性も否定できません。
その他の費用:安全な医療を提供するためのコスト
上記の二つに加え、施術費用には以下のような諸経費も含まれています。
- 麻酔代: 施術中の痛みをコントロールするための局所麻酔や、希望によって使用される笑気麻酔などの費用です。
- 診察料・カウンセリング料: 施術前の診察やカウンセリングにかかる費用です。無料のクリニックもあれば、有料の場合もあります。
- アフターケア費用: 施術後に処方される抗生剤や痛み止めなどの薬剤費、術後の検診費用などが含まれます。信頼できるクリニックほど、このアフターフォロー体制が充実しており、それも価格の一部となっています。
これらの内訳を理解することで、「なぜこの価格なのか」という理由が見えてきます。単に安いか高いかではなく、その価格がどのような価値に基づいているのかを見極めることが、満足のいく結果への近道です。
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2. 部位別・顔全体の費用相場を徹底比較
糸リフトの費用は、治療する部位や範囲によって大きく変動します。自分の悩みに合わせて、どの部位にどれくらいの予算を見ておけば良いのか、具体的な相場を把握しておきましょう。ここでは、代表的な治療部位ごとの費用相場と、顔全体を治療した場合の料金について比較解説します。
部位別の料金相場
ピンポイントな悩みに対応する場合、治療範囲を限定することで費用を抑えることが可能です。
- 頬・ほうれい線: 最も人気の高い部位の一つです。頬の位置を引き上げ、ほうれい線を目立たなくさせる目的で行われます。たるみの程度にもよりますが、左右で4本から8本程度の糸を使用することが多く、費用相場は15万円〜30万円程度です。
- フェイスライン・マリオネットライン: 口角の下から顎にかけてのもたつきや、口元のたるみ(マリオネットライン)をシャープにする治療です。フェイスラインをすっきりと見せることで、小顔効果も期待できます。左右で4本から10本程度の糸を使用し、費用相場は15万円〜40万円程度となります。
- 目元・こめかみ: 目の下のたるみや、こめかみを引き上げることで目尻の位置をリフトアップさせる治療です。この部位は皮膚が薄く繊細なため、より細く特殊な糸が使われることが多く、高度な技術が求められます。費用相場は10万円〜25万円程度です。
顔全体の料金相場
部分的な治療も有効ですが、顔全体のバランスを考えたときに最も自然で高い効果が期待できるのが、顔全体のトータルリフトです。頬、フェイスライン、こめかみなどを組み合わせて、総合的にリフトアップを図ります。
顔全体のたるみを根本的に引き上げるためには、10本から20本、あるいはそれ以上の糸が必要になることもあります。使用する糸の本数や種類によって大きく変動しますが、費用相場としては30万円〜80万円程度を見ておくと良いでしょう。
高額に感じるかもしれませんが、顔全体を治療するメリットは大きいものです。例えば、ほうれい線だけを治療しても、フェイスラインのもたつきが残っていると、不自然な印象になったり、効果が限定的に感じられたりすることがあります。顔全体の組織をバランスよく引き上げることで、調和の取れた自然な若返りが可能になり、満足度も高くなる傾向にあります。カウンセリングでは、自分の悩みを伝えた上で、部分治療と全体治療、それぞれのメリット・デメリットと費用について詳しく説明を受けることが重要です。

3. 糸の種類(PDO・PLLA・PCL)による価格の違い
糸リフトの費用を決定づける大きな要因の一つが、使用する「糸の種類」です。糸の素材によって、体内で吸収されるまでの期間(持続性)、リフトアップ効果の強さ、そしてコラーゲン生成を促す能力が異なり、それが価格に直接反映されます。現在主流となっている代表的な3つの素材、PDO、PLLA、PCLの特徴と価格帯を理解し、自分の目的に合った糸を選びましょう。
PDO(ポリジオキサノン)
医療用の縫合糸として長年使用されてきた実績のある、安全性の高い素材です。糸リフトの素材としては最も歴史が古く、多くのクリニックで採用されています。
- 特徴: 体内での吸収期間が約6ヶ月から1年と比較的短いですが、糸が吸収される過程で周辺の組織を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進する効果があります。これにより、肌のハリや弾力アップも期待できます。
- 価格帯: 3つの素材の中では最もリーズナブルな傾向にあり、初めて糸リフトを受ける方や、コストを抑えたい方に選ばれやすい選択肢です。1本あたりの価格が比較的安価なため、本数を多く入れたい場合にも向いています。
PLLA(ポリ-L-乳酸)
PDOよりも硬さがあり、しっかりとしたリフトアップ効果が期待できる素材です。皮下組織を刺激する力が強く、コラーゲン生成能力が高いことで知られています。
- 特徴: 吸収されるまでの期間が約1年半から2年と長く、PDOよりも持続性に優れています。強力なコラーゲン生成作用により、リフトアップ効果だけでなく、長期的な肌質の改善効果も高く評価されています。
- 価格帯: PDOに比べると原価が高いため、施術料金も高めに設定されています。持続性と肌質改善効果を重視する方に適した素材と言えるでしょう。
PCL(ポリカプロラクトン)
現在使用されている吸収性糸の中で、最も持続性が高いとされる素材です。柔軟性に優れているため、施術後の引きつれ感や違和感が少なく、自然な仕上がりが期待できます。
- 特徴: 吸収期間が2年以上と非常に長く、長期間にわたってリフトアップ効果を維持したい場合に最適です。しなやかで柔らかい素材のため、表情の動きにも馴染みやすく、自然な仕上がりを求める方から高い支持を得ています。コラーゲン生成効果も高く、長期的な美肌効果も見込めます。
- 価格帯: 3つの素材の中では最も高価です。しかし、その持続性の高さを考慮すると、頻繁に施術を繰り返す必要がないため、長期的な視点で見ればコストパフォーマンスが高いと考えることもできます。
これらの素材は、単体で使われるだけでなく、複数の素材を組み合わせたハイブリッド型の糸も開発されています。カウンセリングでは、それぞれの素材のメリット・デメリットを医師とよく相談し、自分の希望する効果や持続期間、そして予算に最も合った糸を選択することが重要です。
4. 必要な本数の目安と料金の関係
糸リフトの費用は、「1本あたりの単価 × 本数」で計算されることが多く、当然ながら使用する本数が増えるほど総額は高くなります。では、自分には一体何本の糸が必要なのでしょうか。これは、たるみの進行度、年齢、肌質、そして目指すゴールによって大きく変わります。ここでは、年代別の一般的な本数の目安と、それが料金にどう関係するのかを解説します。
根本原則:「本数」は「支える力」
まず理解すべきなのは、糸リフトにおける糸の役割は、たるんだ皮膚組織を支え、引き上げるための「柱」や「ワイヤー」のようなものだということです。建物の構造が弱ければ多くの柱で支える必要があるように、たるみが進行しているほど、より多くの糸でしっかりと組織を支え、引き上げる力が必要になります。したがって、「本数が多いほどリフトアップ効果は高まる」というのが基本原則です。
年代別の必要本数の目安
個人の状態によって差はありますが、年代ごとのおおよその目安は以下のようになります。
- 20代〜30代前半(予防・微調整): この年代では、本格的なたるみというよりは、「将来のたるみ予防」や「フェイスラインをもう少しシャープにしたい」といった微調整が目的の場合がほとんどです。そのため、比較的少ない本数でも効果を実感しやすく、左右合わせて4本〜8本程度が目安となります。費用も比較的抑えやすいでしょう。
- 30代後半〜40代(中程度のたるみ): ほうれい線が目立ち始めたり、フェイスラインのもたつきが気になったりと、たるみが顕在化してくる年代です。中顔面(頬周り)と下顔面(フェイスライン)の両方をバランス良く引き上げる必要があり、左右合わせて8本〜12本程度が一般的な目安です。しっかりとしたリフトアップ効果を出すためには、ある程度の本数が必要になります。
- 50代以降(全体的なたるみ): 皮膚の弾力低下や皮下脂肪の減少・下垂が進行し、顔全体のたるみが顕著になる年代です。しっかりとしたリフトアップ効果と持続性を求める場合、複数の部位に対して、より多くの糸で強力に引き上げる必要があります。左右合わせて12本〜20本以上の糸を使用することも珍しくありません。当然、費用もそれに伴って高くなります。
本数決定で最も重要なこと
ここで強調したいのは、上記はあくまで一般的な目安であり、最適な本数は専門医の診断によって決まるということです。少ない本数で無理に引き上げようとすると、効果が不十分だったり、不自然な引きつれが起きたりする可能性があります。逆に、不要な本数を提案するクリニックも避けるべきです。
信頼できる医師は、カウンセリングであなたの顔を丁寧に見極め、「なぜこの本数が必要なのか」を解剖学的な見地から論理的に説明してくれます。本数と料金の関係を正しく理解し、医師の提案に納得した上で施術に臨むことが、満足への鍵となります。
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5. クリニックによって料金が大きく異なる理由
糸リフトのクリニックを探し始めると、同じような施術内容に見えても、料金に2倍、3倍もの開きがあることに驚くかもしれません。この価格差は一体どこから生まれるのでしょうか。安価なクリニックには何か裏があるのか、高額なクリニックは本当にそれだけの価値があるのか。その理由を紐解くことで、価格の裏側にある「質」を見抜く目を養うことができます。
医師の経験と技術力という「無形の価値」
最も大きな価格差を生む要因は、間違いなく「医師のスキル」です。糸リフトは、単に糸を皮膚に入れれば良いという単純なものではありません。一人ひとりの骨格、筋肉の動き、脂肪のつき方、たるみの原因を正確に見極め、最適なデザインを創造する美的センスと、それを寸分の狂いなく実現する高度な技術が求められます。
経験豊富な医師は、学会での発表や後進の指導を行うなど、業界内で高い評価を得ています。彼らの施術料が高額なのは、長年の研鑽によって培われた知識と技術、そして数多くの症例から得た経験という、他では得られない「無形の価値」に対する対価です。一方、経験の浅い医師が施術を担当する場合、技術料を低く設定することで症例数を増やそうとするケースもあります。
使用する糸の「品質」と「種類」
クリニックがどのメーカーの、どの種類の糸を扱っているかも価格に大きく影響します。国内外で安全性と効果が認められ、正式なルートで輸入された高品質な糸は、当然ながら原価が高くなります。一方、未承認の安価な糸を使用すれば、施術費用を大幅に下げることが可能です。また、最新の高性能な糸(例えば、持続性の高いPCL素材の糸など)を導入しているクリニックは、一般的なPDOの糸を主に使うクリニックよりも価格が高くなる傾向があります。
クリニックの「設備」と「立地」
美容クリニックの運営には、様々なコストがかかっています。都心の一等地に豪華な内装のクリニックを構えれば、それだけで莫大な家賃や維持費が発生します。また、最新の医療機器や、患者がリラックスできる快適な環境を整えるための投資も、最終的には施術費用に反映されます。これらの要素は、直接的な施術の質とは関係ないかもしれませんが、患者の満足度や安心感に繋がる部分でもあります。
「広告宣伝費」という見えないコスト
特に大手クリニックでは、テレビCMや雑誌、Web広告などに多額の広告宣伝費を投じています。大規模なマーケティング活動によって得られる知名度は、多くの患者を集める力になりますが、そのコストは当然、施術料金に上乗せされています。広告をほとんど行わず、口コミや紹介を中心に運営しているクリニックは、その分のコストを削減できるため、比較的リーズナブルな価格設定が可能な場合があります。
「アフターフォロー体制」の充実度
施術後のフォロー体制も、価格を左右する重要なポイントです。術後の定期検診が無料であったり、万が一のトラブルに対応するための保証制度が設けられていたり、24時間対応の相談窓口があるなど、手厚いアフターフォローを提供しているクリニックは、その分の人件費や運営コストがかかります。価格が安いクリニックでは、こうした術後ケアが簡素化されている可能性も考慮する必要があります。
このように、料金の違いは様々な要因が複雑に絡み合って生まれます。価格という一つの指標だけでなく、その背景にあるこれらの要素を総合的に評価することが、あなたにとって本当に価値のあるクリニックを見つけるための鍵となるのです。

6. モニターやキャンペーンを賢く利用する方法
「質の高い施術を受けたいけれど、予算が少し厳しい…」そう考える方にとって、「モニター制度」やクリニックが実施する「キャンペーン」は、費用を抑えるための有効な選択肢となり得ます。しかし、これらの制度にはメリットだけでなく、理解しておくべき注意点も存在します。仕組みを正しく理解し、賢く利用することで、コストパフォーマンスを最大化しましょう。
モニター制度の仕組みとメリット・デメリット
モニター制度とは、施術を受けた患者が、自身の症例写真(ビフォーアフター)や体験談をクリニックの広告宣伝(ウェブサイト、SNS、院内資料など)に使用することを承諾する代わりに、通常価格よりも安い料金で施術を受けられる仕組みです。
- メリット: なんといっても最大のメリットは、通常価格から大幅な割引を受けられる点です。割引率はクリニックや施術内容によって異なりますが、30%〜50%オフ、場合によっては半額以下になることもあります。質の高い医師の施術を、手の届きやすい価格で受けられる絶好の機会と言えます。
- デメリット・注意点:
- プライバシー: あなたの顔写真が不特定多数の目に触れることになります。目元を隠すなどの配慮がされることが多いですが、どこまで公開されるのか、使用期間はいつまでか、といった条件を契約前に必ず確認する必要があります。
- 医師を選べない可能性: クリニックによっては、モニターは経験の浅い若手医師の技術向上のために募集されることがあります。必ずしもトップクラスの医師が担当するとは限らないため、担当医の経歴は事前に確認すべきです。
- 施術内容の制約: モニターは特定の施術や糸の種類が指定されている場合があります。自分の希望と完全に合致しない可能性も考慮しておきましょう。
- 定期的な通院・撮影: 術後の経過を記録するため、複数回の写真撮影や検診のための通院が義務付けられることがほとんどです。
キャンペーン情報の探し方と活用術
多くのクリニックでは、新規顧客の獲得や特定の施術を推進するために、期間限定のキャンペーンを実施しています。
- 探し方:
- 公式サイトのキャンペーンページ: 最も確実な情報源です。定期的にチェックしましょう。
- 公式SNS(Instagram, X, LINEなど): SNS限定のゲリラ的なキャンペーンや、フォロワー限定の割引情報が発信されることもあります。
- 美容医療専門の予約・検索サイト: サイト独自のクーポンや割引プランが提供されている場合があります。
- 活用術:
- 「初回限定価格」を狙う: 初めてそのクリニックを利用する人向けの割引は、多くのクリニックで導入されています。
- 「月替わり」「季節限定」のキャンペーン: ボーナス時期や季節の変わり目などに、特定の施術が割引価格になることがあります。
- 組み合わせ割引: 糸リフトと他の施術(ヒアルロン酸注入やボトックスなど)を組み合わせることで、セット割引が適用されるプランも人気です。
モニターやキャンペーンは、費用負担を軽減する賢い方法ですが、それに飛びつく前に、「なぜ安くなっているのか」という理由を冷静に考えることが重要です。特にモニターの場合は、安さというメリットと、プライバシーの公開というデメリットを天秤にかけ、十分に納得した上で判断するようにしてください。
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7. 安さだけで選ぶ危険性!糸リフトの本当の価値
費用を比較検討する中で、他のクリニックよりも際立って安い料金設定を見つけると、つい心惹かれてしまうかもしれません。しかし、美容医療において「安さ」には必ず理由があります。価格だけを判断基準にしてクリニックを選んでしまうと、取り返しのつかない結果を招く危険性があることを、強く認識しておく必要があります。糸リフトの本当の価値は、安全な環境で、満足のいく美的結果を得ることにあるのです。
安さがもたらす潜在的なリスク
格安料金の裏には、以下のようなリスクが隠れている可能性があります。
- 医師の経験不足: 施術費用を安くできる最大の理由は、人件費、つまり医師の技術料を抑えることです。経験が浅く、まだ多くの症例をこなしていない医師が、技術向上のために低価格で施術を行っているケースが考えられます。未熟な技術は、効果がほとんどないばかりか、後述する合併症のリスクを著しく高めます。
- 質の低い・安価な糸の使用: 安全性や効果が十分に検証されていない、未承認の安価な糸を使用している可能性があります。これにより、アレルギー反応や感染症、糸が体内で長期間異物として残ってしまうといったトラブルに繋がることがあります。
- 不衛生な施術環境: コスト削減のために、衛生管理基準が徹底されていない可能性があります。器具の滅菌が不十分であったり、衛生的な環境が保たれていなかったりすると、深刻な感染症を引き起こす原因となります。
- 不十分なカウンセリングとアフターフォロー: 多くの患者を流れ作業のようにこなすため、一人ひとりのカウンセリング時間が極端に短く、あなたの悩みや希望を十分に理解しないまま施術に進んでしまうことがあります。また、術後の検診やトラブル対応などのアフターフォローがほとんどない、あるいは有料であるケースも少なくありません。
「安物買いの銭失い」では済まない深刻な結果
安易なクリニック選びが招く結果は、金銭的な損失だけでは済みません。
- 効果が全くない、またはすぐに元に戻る: 最適なデザインや的確な挿入技術がなければ、リフトアップ効果はほとんど得られません。
- 不自然な仕上がり: 皮膚表面が凸凹になったり(ディンプル)、引きつれが起きたり、糸のラインが透けて見えたりと、明らかに不自然な見た目になってしまうことがあります。
- 痛みが長引く、腫れが引かない: 未熟な手技により、組織へのダメージが大きくなり、ダウンタイムが長引くことがあります。
- 神経・血管の損傷: 最悪の場合、顔の神経を傷つけて麻痺が残ったり、血管を損傷して大きな内出血や血腫ができてしまったりするリスクもゼロではありません。
一度失敗してしまうと、それを修正するためには、最初にかかった費用の何倍もの費用と、長い治療期間、そして大きな精神的苦痛が伴います。糸リフトは、あなたの身体と未来への「投資」です。その価値は、単なる金額の大小では測れません。安全性が担保され、信頼できる医師による、長期的に満足できる結果こそが、糸リフトの本当の価値なのです。
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8. カウンセリングでの見積もりチェックポイント
カウンセリングは、あなたの希望を医師に伝え、最適な治療法を見つけるための最も重要な時間です。そして同時に、提示された見積もりが適正かどうか、納得できる内容であるかを見極める絶好の機会でもあります。感情や雰囲気に流されず、冷静に以下のポイントをチェックすることで、後々の「こんなはずではなかった」という後悔を防ぎましょう。
1. 総額とその内訳が明確か
まず確認すべきは、提示された金額が「全ての費用を含んだ総額」であるかという点です。「お見積もり」として渡された紙に、全ての費用が項目ごとに明記されているかを確認してください。
- 必須チェック項目:
- 施術料(技術料+糸代): どの種類の糸が、合計何本使われるのかが明記されていますか?
- 麻酔代: 料金に含まれている麻酔の種類は何ですか?(局所麻酔、笑気麻酔など)
- 薬剤費: 術後に処方される抗生剤や痛み止めなどの費用は含まれていますか?
- 検診料: 施術後の検診は無料ですか、それとも別途費用が発生しますか?
曖昧な点があれば、「この金額以外に、当日や後日に支払う必要のある費用は一切ありませんか?」と、はっきりと質問しましょう。
2. 治療計画の根拠が論理的か
なぜその「糸の種類」と「本数」があなたにとって最適なのか、医師が具体的に説明してくれるかどうかも重要な判断材料です。
- 確認すべき質問例:
- 「なぜ私のたるみには、PDOではなくPCLの糸が適しているのですか?」
- 「この本数(例:10本)で、どのようなリフトアップ効果が期待できますか?もし本数を減らしたり増やしたりした場合、結果はどう変わりますか?」
- 「糸をどの層に、どの方向に入れる計画ですか?」
あなたの顔の状態を的確に分析し、解剖学的な根拠に基づいて治療計画を立てている医師であれば、これらの質問に明快に答えることができるはずです。逆に、説明が曖昧だったり、「皆さん大体これくらいですよ」といった画一的な対応をしたりする場合は、注意が必要です。
3. 追加料金やオプションについての説明はあるか
基本的な見積もりに加え、起こりうる追加料金や、提案されるオプションについても透明性のある説明を求めましょう。
- チェックポイント:
- 麻酔の変更: 「もし痛みが不安な場合、他の麻酔に変更できますか?その場合の追加料金はいくらですか?」
- 本数の追加: 「施術中に、予定より本数を追加した方が良いと判断された場合、どうなりますか?その際の費用は事前に確認できますか?」
- 他の施術の提案: 糸リフトと合わせてヒアルロン酸注入などを提案された場合、それは本当に必要なのか、セットで行うメリットは何か、費用はいくらかを個別に確認しましょう。
4. 保証制度・修正対応の有無と条件
万が一、結果に満足できなかったり、トラブルが発生したりした場合の対応についても、カウンセリングの段階で必ず確認しておくべきです。
- 確認すべき質問例:
- 「結果に左右差が出た場合や、効果が感じられなかった場合、修正や追加の施術は可能ですか?」
- 「その場合の費用は、保証の範囲内(無料)ですか、それとも別途料金がかかりますか?」
- 「保証が適用される期間や条件について、書面で確認できますか?」
これらのポイントを一つひとつ丁寧に確認し、全ての質問に誠実に、そして明確に答えてくれるクリニックこそ、あなたが信頼できるパートナーです。見積書は、その場で契約を迫られても安易にサインせず、一度持ち帰って冷静に検討することをお勧めします。

9. 追加料金は?総額で考える糸リフトの費用
多くのクリニックのウェブサイトには「糸1本あたり〇〇円」といった魅力的な価格が掲載されていますが、その金額だけで予算を組むのは非常に危険です。実際にあなたが最終的に支払う「総額」は、表示価格に様々な追加料金が上乗せされたものになる可能性があります。後から予期せぬ出費に慌てないためにも、どのような追加料金が発生しうるのかを事前に把握し、常に総額で費用を考える習慣をつけましょう。
見積もりの裏に隠れがちな追加料金の具体例
カウンセリングで提示された見積もりが、一見すると全ての費用を含んでいるように見えても、以下のような項目が別途必要になるケースがあります。
- 初診料・再診料: カウンセリングは無料でも、契約前の初診料や、術後の検診(再診料)が有料であるクリニックも存在します。術後、何度か通院が必要になることを考えると、これは無視できないコストです。
- 麻酔のアップグレード: 基本料金に含まれているのは局所麻酔のみで、痛みに弱い方のために用意されている笑気麻酔や静脈麻酔などを希望すると、数万円の追加料金が発生することが一般的です。
- 処方薬代・血液検査代: 施術後に必要な抗生剤や痛み止め、腫れを抑える薬などが別途料金となっている場合があります。また、安全な施術のために、事前の血液検査が必須とされ、その検査費用が数千円から一万円程度かかることもあります。
- 指名料: クリニックに複数の医師が在籍している場合、院長や特定の経験豊富な医師を指名すると、数万円の指名料が別途必要になることがあります。
- 予定外の処置費用: 施術中に予期せぬ出血があった場合の止血処置や、当初の計画よりも多くの糸が必要になった場合の追加費用など、イレギュラーな事態に対応するための費用が発生する可能性もゼロではありません。
「総額思考」で予算を立てる重要性
これらの追加料金は、一つひとつは少額に見えても、積み重なると数万円から十数万円単位で総額を押し上げることがあります。そのため、クリニックを比較検討する際には、広告に表示されている「1本あたりの価格」や「〇〇円〜」という最低価格に惑わされてはいけません。
重要なのは、カウンセリングの段階で、「私がこの施術を最初から最後まで終えるにあたって、トータルで支払う金額は最大でいくらになりますか?」という視点で確認することです。そして、提示された見積もりに、前述したような追加料金が発生する可能性がないかを一つひとつ確認し、全てを含んだ最終的な金額を把握した上で、自分の予算と比較検討することが不可欠です。この「総額思考」を持つことが、賢く、そして安心して糸リフトを受けるための鍵となります。
10. 予算内で満足度の高い結果を得るには
糸リフトは決して安い買い物ではありません。だからこそ、限られた予算の中で、最大限に満足のいく結果を手に入れたいと願うのは当然のことです。高価な施術を受ければ必ず満足できるわけでも、安い施術が必ず失敗するわけでもありません。重要なのは、正しい知識を持って、戦略的に行動することです。ここでは、予算内で後悔しないための具体的なステップを解説します。
Step 1: 自分の目標と優先順位を明確にする
まず、あなたが糸リフトによって「何を一番解決したいのか」を明確にしましょう。「全体的にもたついた印象を改善したい」「とにかくほうれい線を薄くしたい」「シャープなVラインのフェイスラインになりたい」など、具体的な目標を立てます。そして、その目標に優先順位をつけます。予算が限られている場合、全ての悩みを100%解決するのは難しいかもしれません。その際に、最も改善したいポイントが明確であれば、医師も効果的なアプローチを提案しやすくなります。
Step 2: 複数のクリニックでカウンセリングを受ける
これは最も重要なステップです。最低でも2〜3ヶ所のクリニックでカウンセリングを受け、それぞれの医師の診断と提案、そして見積もりを比較検討しましょう。これを行うことで、以下のようなメリットがあります。
- 適正価格が見えてくる: 複数の見積もりを比較することで、あなたの悩みを解決するための大まかな相場観が養われます。
- 多角的な視点が得られる: あるクリニックでは10本必要と言われたが、別のクリニックでは違う種類の糸を8本使う提案をされるなど、医師によってアプローチは様々です。色々な意見を聞くことで、自分にとって最善の方法が見つかりやすくなります。
- 信頼できる医師に出会える: 何よりも、あなたの話を親身に聞き、リスクも正直に説明し、美的センスを共有できる、心から「この先生に任せたい」と思える医師を見つけることが、満足への最大の近道です。
Step 3: 医師と正直に予算を相談する
カウンセリングでは、見栄を張らずにあなたの正直な予算を医師に伝えることが大切です。信頼できる医師であれば、その予算を無視して高額なプランを押し付けることはありません。むしろ、「そのご予算であれば、今回は最も気になるフェイスラインに集中しましょう」「持続性の高いPCLを4本使うプランと、PDOを8本使うプランがありますが、長期的に見るとこちらがお得です」といったように、予算内で最大限の効果を出すための現実的で最適なプランを一緒に考えてくれるはずです。
Step 4: 長期的なコストパフォーマンスを考える
目先の安さだけでなく、長期的な視点を持つことも重要です。例えば、1回15万円で持続期間が1年のPDOの施術と、1回25万円で持続期間が2年半のPCLの施術を比較してみましょう。短期的にはPDOの方が10万円安いですが、2年半という期間で考えると、PDOは2回以上の施術が必要になり、総額ではPCLの方が安くなる可能性があります。自分のライフプランや、どのくらいの頻度でメンテナンスを考えているかによって、最適な選択は変わってきます。
これらのステップを踏むことで、あなたは単なる「価格」に振り回されることなく、自分自身の「価値基準」で、納得のいく選択ができるようになります。予算内で最高の満足を得るための鍵は、あなた自身が賢い消費者になることなのです。
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あなたの未来をリフトアップする「価値」ある選択を
糸リフトの費用について、その内訳から相場、そしてクリニック選びの要点までを詳しく見てきました。もはや、あなたの頭の中にあるのは「糸リフトは高い」という漠然としたイメージではなく、「どのような価値に、どれくらいの対価を支払うべきか」という、より具体的で本質的な問いではないでしょうか。
料金の差は、医師の技術力、使用する糸の品質、そして万全のアフターフォロー体制といった、目には見えない「質」と「安全性」の違いに他なりません。特に、医師の経験と美的センスは、単にたるみを引き上げるだけでなく、あなたの個性を活かした自然で美しい仕上がりを実現するための、何物にも代えがたい価値を持ちます。安さだけを追い求めることは、これらの最も重要な価値を自ら手放し、予期せぬリスクを招き入れる行為に等しいのです。
後悔しない選択のために最も重要なアクションは、複数のクリニックに足を運び、自身の目で見て、耳で聞き、心で感じることです。あなたの悩みに真摯に耳を傾け、治療計画の根拠を分かりやすく説明し、リスクについても正直に話してくれる医師こそ、あなたの未来を託すに足るパートナーです。そして、提示された見積もりは、その医師が提供する「価値」を映し出す鏡です。その価値に納得できたとき、初めてその費用は「コスト」ではなく、あなたの自信と輝きを取り戻すための、価値ある「投資」へと変わります。






